来年の春は支部の作品展、最来年には真多呂人形創立五〇周年記念作品展が開催されます。
それらのビッグイベントに、当教室も、もちろん参加致します。参加するからには、当教室ならではの艶やかな彩りをアピールしたいと考えております。
本日は、当教室ならではのポイントのひとつとして、佐賀錦をご紹介します。
佐賀錦とは、佐賀県を発祥地として、高貴な方々の衣装や帯などに使われた布地です。当然ながら機械織りではなく、昔ながらの手織りの手法を用います。
縦糸は糸ではなく上質な和紙を用いて「縦紙」と言われます。この縦紙は金・銀・漆などで染められ細く切って糸状にしたものです。その縦紙に、出来上がりのイメージに合わせて、専用の織機で横糸を織り込み仕上げていくという、大変に手数を掛け織り上げるものです。
この写真は、糸のように見えますが、染め上げられている縦紙です。
この縦紙を、織機にかけて、特殊な横糸を織り込んだ布地が、このようになります。
六種の例をご紹介します。
光の当たり方で、様々な色合いを放ち、独特の風合いを醸し出します。
九月いっぱいをかけて織り上げ、当教室の数々の作品に用いられる予定です。